学術変革B :「一発採択」を導く申請書攻略法:3つの具体的なポイントを紹介!

これから、科研費 学術変革などの大型プロジェクトに出そうと考えている方、必見です。

今回は、学術変革Bの計画研究に一発採択された私の経験(強運を持った人)から「こんなところを意識すると良いでしょう!」の攻略法を紹介していきます。

※ もちろん、全ての分野の申請書に当てはまるわけではないので、その点はご注意ください!

若い時に、大きな予算がつくプロジェクトはメンタルが安定となります。


ヘテロ群知能 の極秘ミーティング内容

ポイント1:学際融合のプロジェクトとして考える

学術変革は、申請書の執筆要項にも書いてあると思いますが、学際融合を出す必要がありますので、いつも参加している学会メンバーや友達と出すことはオススメしません。

私の採択されたヘテロ群知能のテーマは、「生物、医学、数理科学」の3名の方と、工学の末岡の4名で結成されました。

学術変革Bは少人数での応募が求められますので、同じ分野の人が何人もいると融合感がないと思われるかもしれません。

例えば、生物系の研究成果にも工学者の私(末岡)が加わると、研究の出口戦略にロボットを加えることができます。そして、工学者の私が悩んでいる研究課題も、他分野の研究内容を活かして解決できるとなれば、それはwin-winになりますよね。

このように「研究分野が融合してwin-winをどんどん生み出せるよ」と書いてみてはいかがでしょう。


ポイント2:融合を意識した計画研究を立てる

ここを深く書くと、班のメンバーから怒られてしまうので、自分の担当とヒントを抽象的に書きます。

今回、自分達は「ハイアベレージなシステム設計」を入れました。

これまでの群ロボット研究は、同種を対象として研究が行われていることが多かったです。数学的にやりやすいんですよね笑。ただし、全員が同種であるため、同じことが得意な集団になります。これが問題でした。すなわち、環境変化や時間軸に対して、あるところにピークを持つシステムになってしまうという問題です。

それに対し、もし異種を対象とした研究が進めば、「いろんな環境に対して幅広い時間、高い性能を持つシステムができる!」。それに対して、そもそも全員が異種の細胞からヒントを得ますよ!のようにストーリーを作っていきました。

このように、異分野を意識した計画研究を書いていくことが大事です。


ポイント3:真に意見を言い合えるメンバーであること

私はチームで一番若いですが、申請書の段階で意見をかなり言わせてもらいました。

若手が研究プロジェクトに好きに意見を言える関係であったため、申請書が相互作用でかなりよくなっていきました。

そんなチーム関係が非常に大事だと思います。領域代表、ありがとうございます

また、最初、4人でチームを組んだ後、申請書を書いていく段階で最終的に私が分担に回りました。私は、異論がなかったので、すぐに受け入れました。

申請書は流れと書きやすさが大事になりますで、それを意識した時に、チーム編成によってプロジェクトが進みやすくなったり、解決できることがあれば、それは遠慮なくやったほうがいいと私は思います。

このように、既得権益にこだわらないことも重要だと思います


まとめ

  • 学術変革プロジェクトにチャレンジする人向けに、極秘の攻略法を伝授しました。
  • そして、もし参考にして「採択されました!」となりましたら、Twitterなどでこのブログを宣伝してくれると嬉しいです。
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