読み方,書き方は教わることが多い中で,伝え方を教わることは少ない.
この本はその伝え方の技術に関して分かりやすく説明してあります.
「伝え方によって相手の答えがノーからイエスに変わる」
そんな伝え方はどうすればいいのでしょうか.
ぜひ,読んでみてください!
「伝え方」によって「あなたのお願いに対する相手の答え」は大きく変わる!
ノーとなるお願いを「イエス」に変える具体的な方法として,まず相手の気持ちになって伝えることの重要性が述べられています.
例えば,デートに,相手をどのように誘うか?を例にして考えてみましょう.
単に,遊びに行こう!と誘うのではなく,相手の好きなこと,好きなものを想像してみることが大事だと書かれています.
相手がカフェが好き,新しいものが好きなら,
「おしゃれなカフェができたんだけど,一緒に行かない?」
と誘い方を変えてみてはいかがでしょう.
相手の答えをイエスに変える7つの切り口
この本では,色々な具体例とともに,相手の答えをイエスに変える7つの切り口としてとても面白く紹介されています(p. 154から引用).
- 相手の好きなこと:デートしてください → 驚くほど美味しいラーメンどう?
- 選択の自由:デザートいかがですか → フルーツタルトとマンゴーアイス,どちらかいかがですか?
- 認められたい欲:残業お願いできる → きみの企画書が刺さるんだよ.お願いできない?
- あなた限定:会議に来てください → 他の人が来なくても,〜〜さんだけは来て欲しいんです.
- チームワーク化:飲み会の幹事やって → 一緒に幹事しよう.
- 嫌いなことの回避:芝生に入らないで → 芝生に入ると農薬の匂いがつきます.
- 感謝:これからも教えてください → これからも教えてください.ありがとうございます.
いかがでしょうか?何気ない言葉の使い方で人の気持ちは大きく動きそうですよね.
実践してみてはいかがでしょう.
本の後半では「強いキーワードの作り方」を学ぶことができます.
タイトルを適当につけてはいけない!
タイトルと内容は一緒である.タイトルを磨けば内容も磨かれる.と書かれています.
そうだ!京都に行こう.などの言葉には惹かれる何かがありますよね.
そのような強い言葉(キーワード)をどのように作るかもこの本で学ぶことができます.
「強いコトバをつくる技術」
上記の例を含め,強いコトバを作る技術として以下の5つが述べられています(p. 192-p211より引用).
- サプライズ法:例.そうだ,京都に行こう.
- ギャップ法:例.嫌いになりたいのに,あなたが好き.
- 赤裸々法:例.くちびるが震えてる.あなたが好き.
- リピート法:例.今日は暑い,暑い.
- クライマックス法:例.これだけは覚えてほしいのですが+伝えたい話
私自身,とても参考になりました.
発表や講演の場面でもどんどん使っていきたい!
総合評価:☆☆☆☆☆ (☆1つから5つで表現しています.☆5が最高,☆1が最低)
- わかりやすさ:☆☆☆☆☆
- おすすめ度:☆☆☆☆
- 内容の充実度:☆☆☆☆☆
- 分量:☆☆☆☆☆
まんがでわかる伝え方が9割:佐々木圭一著